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羊毛について
アフガニスタンやチベットなど、地球上の様々な土地で人類は春から初夏にかけて、
羊の毛を刈り、糸にして、布を織ってきた歴史がある。
もしくは羊毛のまま、ぬるま湯につけ揉んでいくとフェルトになる。
こうして人類は暖かな衣類を手にしてきた。
日本では明治初期までは、羊毛文化はなく、真冬でも麻や綿、絹で過ごしていた。
しかし近代化を図る明治政府により、英国・ドイツなどのヨーロッパから羊毛や毛織物技術を輸入し、毛織物を国内で生産する動きが出た。
明治、大正、昭和とその技術は成長し、今現在もヨーロッパに並ぶ品質の毛織物を作り続けている。
愛知県、岐阜県の尾州(びしゅう)産地は高級スーツ地を代表する衣料を得意とし、大阪の泉州などは毛布やカーペットなどの資材を得意としている。
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